ネスターマーティンの生まれ故郷、ベルギーでは今日もカリヨン(組み鐘)が街の隅々に時を告げ、磨り減った石畳とレンガ造りの家壁に音色が響き、味わい深く旅人を迎えてくれます。一年を通して霧雨が多く、冷たい冬を過ごすベルギーの人々は、何より暖かい炎のゆらめきを愛しました。窓からのぞく薪ストーブのオレンジ色の炎、心を芯から暖めるこの光景は、まさに冬の原風景ともいえるでしょう。
時代や国境をこえて、いつも家庭の中心に据えられてきた暖かな薪ストーブ。いかに時代が進み、文明が進んだとしても、熟練した鋳物職人の手による薪ストーブは多くの人々の支持を受けて、暮らしに溶け込んでいます。
ネスターマーティン社のWOODBOX燃焼システムは多次燃焼方式の中でも、今までにない燃焼工学の応用により、シンプルで高い燃焼効率を実現した画期的なシステムです。
まず燃焼室空気取入口[1]より入った空気は燃焼室のファイヤーバックプレートの後ろ[2]を通る事によって高温になり、また上部熱交換プレートを通り、更に高熱となってドア上部の噴出し口より下に向かって吹き出されます。吹き出された空気は、ガラスの直近を下に向かい、下部前面にある整流板により薪の前面より、一次燃焼用空気として作用します。
またもう一方の高熱の空気[4]は、未燃の状態で煙突へ出て行こうとする未燃ガス(煙)を燃焼させる為に使われ、クリーンな排気となります。クリーンバーン方式にはない、見る者をうっとりと魅了するゆったりとした炎がガラス全体に現れます。
このシステムで、これまでの薪ストーブでは得る事のできない、低燃焼時から高燃焼時における、バランスの良く安定した高い燃焼効率を実現しています。
標準仕様の天板の煙突接続部に専用アダプターで本体の背面に移設。
口元部分にクッキングトップを取り付けることで、トップでの調理をすることを可能にしました。
従来モデルでも、B-TOPを装着することも可能です。
また、B-TOPX(クロス)は、触媒を利用することで残留炭化物を燃焼させる事ができます。