私の元から巣立っていった薪ストーブたち
先日、バーモントキャスティングスの名機、レゾリュートアクレイムの最後の1台を設置させて頂きました。
アクレイムは、私にとっても思い入れの深い特別な薪ストーブでした。
私が、この自分の手からしっかり送り出したいと思ったきっかけとなったのは、平成2年に"ウッディーライフ"という雑誌に掲載されていた1枚の写真でした。
今でもなぜこの薪ストーブに強く心惹かれたのかわからないのですが、どうしてもこの薪ストーブを実際に見てみたくなり、輸入元である長野の駒ケ根にあるファイヤーサイドまで足を運びました。
その時にきれいに燃えている赤いアクレイムの姿に感動したことは、今でも昨日のように鮮明に覚えています。この事が薪ストーブの世界に深くのめりこむことになった原点です。今でこそ、バーモントキャスティングスは知る人ぞ知る薪ストーブブランドですが、当時は全くの無名でした。・・・が、私は北海道の総代理店として歩みを進めることを決めました。
1988年に発売されたアクレイムは、非触媒ながらも高い燃焼効率とクリーンな排気を実現したバーモントキャスティングスで排ガス規制をクリアした最初のモデルであり、その後のエヴァーバーン、現在のフレックスバーンへの燃焼システムへと進化していくための基となったモデルです。言うまでもなく当時としても画期的なモデルでした。
近年は、独特のフォルムからも好みが分かれることやアンコールなどの人気モデルもあり、残念ながら廃番になってしまいました。
バーモントキャスティングスのラインナップからアクレイムが姿を消してしまうのは寂しい限りですが、近い将来アクレイムの名にふさわしい後継モデルが出で来るのを期待したいものです。
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