北海道札幌の薪ストーブ屋ブログ

2019.02.18その他

モバイルテントサウナ体験記

こんにちは、スタッフの舛森です。

突然ですが皆さんサウナはお好きですか?
実はワタクシ、暑いのが苦手で当然サウナというものにも正直あまり興味がありませんでした。

そんなワタクシの周りでどうも最近サウナが熱いらしい(サウナだけに)という話を
良く耳にするようになったのが昨年の秋頃。
時を同じくして取引先のファイヤーサイドでバックパッキングタイプのサウナを
取り扱うという事で、早速、現物を入手。

モビバとはモバイルバーニャの略語で、
バーニャは、ロシア語でサウナの事。
その名の通りロシア製の携帯出来るサウナです。

特筆すべきはそのコンパクト性。バックパック型の袋にストーブやテント、
煙突にポールやペグなどのパーツが全て納まってしまいます。
重量も12.8㎏なので男性の方であれば問題なく背負える重さですね。

今までサウナに全く興味がなかったのですが、
キャンプは大好き!これはキャンプに持っていったら
物凄く楽しいのでは?とムクムクと好奇心が湧いてきます。
これから販売するにあたりやはり実際に使ってみて
自分なりのインプレッションをお客様にお伝えしたい。
ということで早速フィールドテストを行うことに。

テスト当日の天候は晴れ、気温はマイナスでしたが
風もなく穏やかでテストには絶好の日和でした。

テストフィールドまでは当然背負って行きます。

blog20190218_2_01.jpg

フィールドに着いたらすぐに組み立て。これがとにかく簡単です。二本のポールをクロスさせて
そこにテント幕を固定し、付属のペグと張りの調整金具でピンと張って完成。

キャンプでテントをお使いになってる方ならあっという間に建てられると思います。
とても良いなと思ったのは留め具がトグル型になっていること。
ダッフルコートにも用いられるトグルボタンは極寒の中
手袋をしたまま使用出来るように開発されたものなのでここ北海道でも非常に有効です。

ストーブの構造は下部が炉内、上部が水タンクになっていて組み立ても非常に簡単。
あっという間に設置が完了しました。

blog20190218_2_03.jpg

説明書には20分で設置できると書かれていますが、慣れると数人いれば10分もかからないで全て完成します。

blog20190218_2_02.jpg

室内は思ったよりも広いので既定の定員(2名)だと余裕ですね。
燃料は薪。炉内がかなり狭く24㎝程度がぎりぎり入る感じです。

ちなみに今回は細い焚き付け(廃材を細かくしたもの)とちょっと太めのポプラと白樺、
薪ストーブで使用するナラ薪を20㎝程度にカットした太めのものを用意しました。
着火には固形の着火剤を使用しましたが先にも述べたように炉内が狭い上、
煙突内部に特殊なフィンが付いているので、あっという間に着火します。

薪スト―ブ同様、焚き始めは煙突から煙が出ますが
炉内の温度が上がりやすいのですぐに煙は見えなくなります。

サウナはストーブの熱が上部の水を暖め、ほどなくすると沸騰、
煙突の立ち上がり部分が二重構造になっていて外側から蒸気が出る仕組みです。
ただイメージしていたような蒸気の吹き出しはなく目視で確認できるか出来ないか程度でした。
ビニール仕様の覗き窓が付いていて外の景色を眺められるのは良いですねー!

blog20190218_2_04.jpg

輸入元の話では秋にテストした時は最大100℃まで上がったそうですが、
今回のテストでは頑張って40℃程度、残念ながら服を脱げる温度までは上がりませんでした。

シングルウォールなので外気温の影響を受けやすい事、人の出入りや水の追加による水温低下など
様々な要因がありますが、一番はストーブの炉内温度がなかなか安定しない事が一番の原因かなと思いました。
ただ短くカットしたナラ薪は非常に火持ちが良かったですね。
あまり火付きが良くないのではと思っていたのですが非常に燃焼効率が良い
ストーブです(ちょっと良すぎるかな)。

テスト開始から3時間程度、日も暮れてきたので終了。設置同様片付けも本当に早いです。
特に心配していたストーブの熱は火種を取り出してしまえば、あっという間に冷めるので撤収もスムーズでした。

blog20190218_2_06.jpg

実際に使用して感じたのは複数で入れ代わり立ち代わり使用するよりも
一人ないし二人であまり出入りせずにストーブを焚き続ければもっと温度は上がるのだろうなと思いました。

本格的なテントサウナのようにサウナストーンに蓄熱させたりは出来ないですし、
ストーブの熱を維持するのに多少忙しなくなってしまいますが、
とはいえこの商品の最大のポイントは何といってもこの手軽さ。
設置から撤収まで本当にスムーズですし、使用する場所を選ばないので
北海道ならではの雄大な自然を存分に味わいながらのテントサウナは
言葉に言い表せない素晴らしい体験になることでしょう。

blog20190218_2_05.jpg

今後も様々なフィールドに持ち込んでテストしてみたいと考えていますので宜しくお願い致します。

それからこのモビバを持って3月2日 札幌芸術の森アートホール他で開催される「OTO TO TABI 2019」に参加することになりました!
ライブは有料なのですがモビバを設置するアウトドアフィールドは無料ですので興味がある方は是非会場までいらして下さいね。
詳しくは公式サイト(otototabi.com)をご覧ください。